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願書・面接資料の中の不用意な一行(面接での一言)が合否を分けることもあります。受験校(園)のホームページからの抜き書きを志望理由にしたようなばあい、たとえお子さんの成績が合格圏内に入っていたとしても、親の面接に?がついたばあい、お子さんは合格圏内からはじき出されるかもしれません。「合格しても入学する気がない」とみなされるためです。また、父親が志望理由を聞かれて、「妻がココがいいと言いました」と答えたようなケースも面接官は首を傾げるでしょう。保護者面接は、ご両親のお人柄を知りたいだけであり合否には関係ありませんと校長先生方はいいますが、むろん、それは建前であって、保護者面接は合否に大きく関わっています。「願書&面接の禁句」を集めてみました。参考にしてください。

*願書&面接の禁句集 両親編は 100項目を収録する予定です。

*講座の詳細と添削サンプルは こちらへ 一問一答添削講座への入会は こちらへ



●両親編001 (志望理由を聞かれて)「他校と比較して御校の教育環境は突出して素晴らしい」
 

*志望理由の中に「他校と比較して・・」という文言を入れるのは避けてください。人気校といわれる学校は比較されること自体を嫌います。定員割れをしているような不人気の学校のばあい、たとえ面接官から「他校と比べて本校の印象は如何だったでしょうか」などと聞かれたとしても他校との比較や他校の批判は避けるのが賢明です。他校と比較して受験校がいかにすばらしいかを強調すればするほど、逆効果です。「他校と比較して・・」は願書でも面接でも禁句とおもってください。



●両親編002 (志望理由を聞かれて)「勉学だけでなく躾も行きわたっている御校で・・」
 

*学校は公立であろうと私立であろうと「勉学の場」です。勉学のために御校を志望したというのでは、志望理由になっていません。「躾も行きわたっている御校で・・」という文言を志望理由に加えると、躾は家庭の役割ですなどとやんわりと注意されるかもしれません。注意されなかったとしても、ぜひとも入学してほしい保護者というわけにはいかないでしょう。「躾も行きわたっている御校で・・」は願書でも面接でも禁句とおもったほうが無難です。



●両親編003 (志望理由を聞かれて)「けじめのある生活習慣を送ってもらいたいと考えて・・」

 

*「けじめのある生活習慣」を身に付けるのは学校ではなく家庭の役割です。もし、面接で同じようなことを答えたら、保護者面接の評価欄には✓(チェック)が入ることを覚悟したほうがいいでしょう。もう1つ、この志望理由に欠けていることは、受験校(園)のことをどれくらい理解できているかがわかりにくい点です。致命的な弱点です。「学びの喜びを体感できる」などという抽象的なことは書かずに、たとえば中高大の一貫教育の良さをPRしている学校であれば、その魅力を具体的に書いたほうが説得力のある志望理由になります。



●両親編004 (志望理由を聞かれて)「都心にありながら静かで緑に恵まれた環境で・・」
 
*願書・面接資料添削講座には、毎年、「緑に囲まれた環境で・・」という文言を目にしますが、これも禁句にしてください。そんな平凡なことしかおもいつかないのかと呆れかえっている面接官も少なくないのです。学校研究をしていないことを告白しているようなものです。


●両親編005 (どんなお子さんかと聞かれて)「娘はカブト虫、熱帯魚、鈴虫の餌やりを・・」
 

*「カブト虫、熱帯魚、鈴虫を飼っている」という部分を強調したいようですが、むろん、これはこれで小さな子にはとても大事な経験であり、生き物を責任をもって飼育させるという教育効果もあります。しかし、受験校は競争倍率が高く難関校の1つといわれています。もう少し精神年齢の高さを読み手(面接官)に印象づけるようにしてください。上記の箇所はあまりにも平凡です。願書には、こういう子がほしいとおもわせるような記述を意識的に盛り込む必要があります。願書から合否のふるい分けが始まっているとお考えください。



●両親編006 (志望理由を聞かれて)「御校の豊かな感性と心を育む教育方針は我が家の子育ての目指している・・」 
 
*「受験校の教育方針=家庭の教育方針の一致」というバターン化した志望理由を今でも数多く見かけますが、こういう書き方はあまりおすすめできません。みんな同じような志望理由になってしまうためです。ホームページを読んだくらいで、御校の教育方針はわが家と一緒ですなどと軽々しく口にしないでくれという面接官がけっこう多いことを知っておいてください。そもそも教育方針が一致しているかどうかは受験する側が口にすることではなく、面接官が判断することです。保護者のほうから言い出せば、それは「押しつけ」となり、面接官がもっとも嫌います。「受験校の教育方針=家庭の教育方針の一致」は禁句とおもってください。


●両親編007 (どんなお子さんかと聞かれて)「私(母親)が風邪で咳がでるときには背中をさすってくれるようなやさしい娘です。」
 

*どんなお子さんですかと聞かれて、思いやりのある子、心のやさしい子を強調したいとおもってのことでしょうが、こういった類のエピソードは面接官は聞き飽きています。たとえ、お母さんが風邪で寝込んだとき甲斐甲斐しくいろいろやってくれたとしても、面接官は、またか・・とうんざりするだけです。「やさしさ」よりも、「入学後に伸びる素質」を強調してください。



●両親編008 (志望理由を聞かれて)神の前に人として誠実に生きることの大切さを教え、思いやりと感謝の心を忘れない良い社会人となるように努める」という御校の教育方針に共感しました。
 

*志望校の教育方針を丸写ししたケースです。お子さんの成績がどんなによかったとしても合格というわけにはいかないとおもいます。



●両親編009 (子どもの長所を聞かれて)泣いているお友達を見かけたら「どうしたの? 大丈夫?」と声を掛けるなど、とても面倒見のいいお子さんですと幼稚園の先生から褒められています。
 

*「受験のための答え」という印象が強ぎます。保護者の多くが同じようなことを答えますので、面接官の印象には残りにくいでしょう。もし、受験しなかったら、お子さんの長所は何か。別の答えがあるのではないでしょうか。お子さんの良さを20でも30でも書き出してください。そのリストを見れば、お子さんの本当の長所は何かが自然とわかります。それを願書・面接資料のわが子の長所欄に書けばいいのです。そのほうが面接官は好印象を持ちます。



●両親編010 (お子さんの長所を聞かれて)「この子が合格しましたなら、御校の英語の偏差値アップは間違いなしです。」
 

*たとえ、お子さんが大人と英語で会話ができたとしても、自慢話の印象を与えてしまったら逆効果です。敬遠される保護者の典型例です。お子さんの長所を聞かれて、円周率を小数点以下いくつまで言えますと答えた父親がいました。面接官の校長先生は、小さな子どもにそんなことを覚えさせる必要はありません。いったい何を考えているのかと父親を叱ったそうです。よほど腹に据えかねたのでしょう。



●両親編011 (家庭の教育方針を聞かれて)息子は4歳から空手を習い始めております。挨拶をはじめとする礼儀作法を身につけながら、厳しい稽古を一度も嫌がることなく通い続けております。
 

*空手を習っていることについては、願書からはカットすることをお勧めしています。また、「習い事は何を・・」と面接時に質問されたときもこちらから言い出すことは避けたほうがいいでしょう。空手を習っている子どもが同級生にケガをさせ、保護者からクレームがついたケースがあります。私立は保護者からのクレームに過敏に反応するとお考えください。空手を習っている子を入学させたばあい、トラブルが起きるかもしれないと誤解されかねません。些細なことのようですが、学校側の懸念材料は少しでもなくしておくのが賢明です。



●両親編012 (どんなお子さんですかと聞かれて)娘は正義感の強い子です。友達が間違って先生に叱られたときには、泣きながら先生に抗議したと連絡ノートに書いてありました。
 
*面接官はどういう視点でこの子を受け入れていいかどうかを判断するかというと、1つは、自分がこの子の担任になりたいかどうかというモノサシを当てはめます。「娘は保育園で先生に対してでも間違っていることははっきりと指摘する」「悪いことをしていない友達が間違って先生に叱られた時には、泣きながら先生に抗議した」という子どもは賢いし、利発な子、正義感の強い子だとはおもうけれど、もし、自分がこの子の担任になるとしたらどうか。話は別だという面接官がいないとはかぎりません。マスコミのお仕事をされていると、こうした考え方は納得できないかもしれませんが、ご両親の価値観や仕事観はこの際、脇に置いてください。私立にわが子を通わせるとはそういうことです。


●両親編013 (子育ての姿勢を聞かれて)娘が3歳まで私はフルタイムの仕事をしておりました。そのため保育園の支度はついつい手を出していました。その後、仕事を変え時間的余裕ができて以降、見守ることを念頭に置きました。今では自分の身支度、保育園の用意等はひとりでできています。今後も自ら考え行動出来るよう躾けていきたいと考えています。
 

*願書・面接資料であれ、面接であれ、「これまでは・・」とマイナス材料を書く必要はありません。また、聞かれてもいないのに、こちらから話を切り出す必要もありません。「娘が3歳まで私はフルタイムの仕事をしておりました。そのため朝の支度等随分と手を出してしまっていたようです。仕事を変え時間的余裕ができた時期より見守る事を念頭に置き」まではカットしてください。「正直で謙虚な保護者」と好印象をもつ面接官ばかりとは限りません。



●両親編014 (どんなときにお子さんが成長したと感じたかと聞かれて)食後、茶碗を洗っている姿をみると成長したなと感じます。
 
*この回答でもいいのですが、この学校を受験する子の多くは、一人で買い物に行くとか、トイレ、風呂掃除を任せられているケースも珍しくはありません。「包丁を使って人参や、きゅうりなどの野菜を切ることも臆せず」という程度で「成長を感じます」は少し大袈裟です。


●両親編015 (どんなお子さんですかと聞かれて)保育園のお友達に3月生まれのお子さんがいて、そのお子さんが工作で切るのが遅かったり、着替えるのが遅かったりしたときに娘が率先して手伝ってあげていると保育園の先生からお聞きしました。また、給食がいつも遅いようで,まわりのお子さんが食べ終わり、昼寝の支度をし誰も席にいなくなってしまったのを娘が気づき「心配しなくていいよ、私がいるからゆっくり食べてね」と励ましたと聞き、娘の思いやりに嬉しく思いました。  
 

*やさしいお子さんであることはよくわかりますが、「やさしい子」「おもいやりのある子」が合格するタイプといった固定観念はいったん脇に置いてください。受験校は小学校から高校までの一貫教育をウリにしています。「おもいやり」よりも「伸びる素質の有無」に力を入れているとお考えください。



●両親編016 (お子さんの成長を感じるのはどんなときかと聞かれて)両親は共働きです。私が疲れた顔をしていると、「疲れたでしょ、私がやるね」と気遣ってくれるだけでなく、お茶碗も洗ってくれます。また、食事の配膳、後片付け、洗濯物を干す・たたむ、雑巾掛けなど、自分でできることを探して、自ら行動する姿を見たときに、ああ、成長したな感じます。 
 
*お手伝いをしてくれる姿にわが子の成長を感じたという回答が多いのですが、数百枚もの願書に目を通す校長先生のばあい、「ああ、またか」という印象をもつかもしれません。この質問は、お子さんの長所を教えてくださいと聞かれています。みんなと同じようなことを答えて、校長先生の印象には残らなかったもったいないですね。どんなときにお子さんの成長を感じたか。いっぱいあるとおもいます。20も30も書き出してください。その中で1つ、あるいは3つを答えるようにしてください。その際、親が好ましいとおもった子どもの長所ではなく、受験校(園)が求める子ども像に近い長所を答える(書く)のがポイントです。


●両親編017 (お子さんの長所は何かと聞かれて)人や自然への愛情が豊かで、積極的に関わり小さな感動を重ねております。徒歩20分の通園中も草花や生き物に目を輝かせ、顔見知りの人との挨拶や会話に喜びを感じております。 
 

*もし、あなたが面接官だったとしたら、この答えでどんなお子さんかがわかりますか。抽象的です。「どんなお子さんか、イメージがはっきりしません。こういうきれいごとではなく、友達とすぐに仲良くなれるとか、興味のあることには、根気強く、さいごまで頑張れる等々、具体的に答える(書く)ようにしてください。この項目、書き直して、もう一度送ってください。



●両親編018 (お子さんをほめるのはどんなときかと聞かれて)娘が年長になった時、幼稚園バスの同じグループで入園したばかりの女の子がいました。毎朝バスで泣いていた女の子の隣に自ら率先して座ってお世話をし、バスを降りてからも教室まで毎日送ってあげていたそうです。「素敵なお姉さんになったね」と娘を褒めてあげました。
 

*この答えで何も問題はないのですが、「泣いているお友だがいたら」「ひとりぽっちで仲間に入れないお友だちがいたら」などと同じパターンです。こういうばあい、面接官の印象には残りにくいとおもってください。どんなときにお子さんをほめてあげようとおもったか、ほかにないでしょうか。身近な場所にメモ用紙を置いておき、思いついたら書き出してください。お子さんをほめた回数がたくさん集まると、ご両親の子育て方針が見えてくるとおもいます。



●両親編019 (子育てで気を付けていることを聞かれて)健康が損なわれると、前向きな考えができなくなり、心理的にも後向きになるのではないかと思います。ですから、まず健康であるように気を付けてきました。また、私ども親が子どもの信頼を裏切らないよう努めていることです。
 

*一問一答のコツは単刀直入に答えることです。どんな質問に対しても「前置き」抜きで答えるようにしてください。「健康が損なわれると、前向きな考えができなくなり、心理的にも後向きになるのではないかと思います。ですから、」「また、私ども親の信頼を裏切らないよう努めていることです。」この2箇所は不要です。どう気をつけたかを具体的に端的に答えてください。



●両親編020 (どんなお手伝いをさせていますかと聞かれて)「トイレ掃除です」「お客様へのお茶運びです」「りんごの皮むきです」
 
*一問一答のコツは簡単明瞭だと(その19)でコメントしましたが、上の答え方ですと、ああ、そうですかで終わってしまいます。一言つけ加えることができるかどうかで面接官の印象はまったく変わってきます。
*たとえば、相手は5歳の子どもですから、「便器にこびりついた汚れをブラシで除去するように指導しています」ではなく、「容器にこびりついた汚れをブラシで除去してあるようなときは、うんと褒めてあげます」という言い方ですと、印象が違ってきますね。
*子供が同席してもいいようなお客様のときは、お茶を持って来させます。ソファにお座りいただいているときは・・和室の場合は・・と、そこまで答えることができれば完璧です。



「願書&面接の禁句集 両親編」 (100項目収録予定)
「願書&面接の禁句集 父親編」 (50項目収録予定)
「願書&面接の禁句集 母親編」 (50項目収録予定)
「願書&面接の禁句集 子ども編」(50項目収録予定)