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第4回●子どもへの難問「パジャマをどうたたむのか、身振り手振りで説明してください」 |
ある学校で、お子さんにこういう質問が出ました。 先生「どんなお手伝いをしていますか」 いつも家でパジャマをたたんでいたとしても、いきなり身振り手振りで説明してくださいといわれても、ほとんどの子どもは戸惑うとおもいます。パジャマをたたんだことのないお子さんはどう答えたらいいのかわからないでしょう。 多くの学校で、お子さんにどんな手伝いをさせているかという質問が出ます。幼児期に知っておきたい知識や知恵の多くは家事の手伝いで身につくといわれているためです。 幼稚園から帰ったら洗濯物の取り込みを手伝ってもらいます。パパとママと私と弟の洗濯物を分けてたたみ、それぞれの場所にしまいます。夕食の後は、食卓の上の食器を片付けてもらいます。しかし、ママがそう答えても、それがホントかどうかチェックのしようがありません。お子さんに確認しても、事前にお手伝いしていますと答えるように言い聞かせていますから、それ以上は突っ込んだ質問はできません。 そこで、お子さんに「パジャマをどうたたむのか身振り手振りで説明してください」という質問が出たのかもしれません。言葉で説明してもわかりにくい、あるいは説明しきれないときはどうするか。絵を描くか、身振り手振りしかありません。 言葉を使わずに、身振り手振りで説明する。これも「伝える技術」の1つです。遊び感覚で教えてあげておいてください。そのときに、身振り手振りに言葉を添えてもいいとおもいます。最初は、パジャマではなく、タオルのたたみ方でもいいですね。「これを、こうたたんで、それから、ココをこうもって・・」などと単語を並べただけのような説明でも、そのうち、文章言葉になってきます。語彙が増えていることがあきらかにわかります。たとえば、こうです。 「最初にタオルを半分に折って、また、半分に折って、もう1回、半分に折って・・」 如何でしょうか。お子さんの面接対策というと、この質問が出たら、こう答えなさい。わからないときはわかりませんと言いなさいという教え方をしているかとおもいますが、こうした教え方はあまり感心しません。そもそも5歳6歳の子どもが答えられないようなことは質問されません。わからないときは、いきなり「わかりません」ではなく、まず、考える。もし頭のなかではわかっているけれど、言葉にならないようなときは、それこそ、身振り手振りでもいい・・とおもうのですが、如何でしょうか。 |