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「願書・面接資料の書き方添削講座」
 添削担当者から 


このコラムでとりあげている会員さんからの質問と添削担当者からの回答は、実際例をベースにしていますが、プライバシー保護の観点から、個人が特定できないように大幅に加筆・修正したケースもあります。お含みおきください。
 
   保護者から添削担当者へ
子どもに対して言葉ではなく「身振り手振り」で説明するという質問が出ました。狙いは何でしょうか。
   添削担当者から保護者へ

 

「伝える技術(その3)」
言葉ではなく身振り手振りで説明できますか?

ある学校で、お子さんにこういう質問がでたようです。先生と子供のやり取りは想像です。

先生「どんなお手伝いをしていますか」
子供「自分の下着とかパジャマをたたんで引き出しにしまいます」
先生「どうたたむのか。ここにパジャマがあるとおもって身振り手振りで説明してください」

パジャマをたたんだことがない子はできないでしょう。いつもパジャマをたたんでいたとしても、いきなり、身振り手振りで説明してくださいといわれても、ほとんどの子どもは戸惑います。多くの子どもは、こういう質問がでたときは、こう答えると練習していますから、とっさにどうしたらいいかわからないのです。

多くの学校で、お子さんにどんな手伝いをさせているかという質問が出ます。幼児期に知っておきたい知識や知恵の多くは家事の手伝いで身につくといわれているためです。

朝は配膳の支度を手伝います。幼稚園から帰ったら洗濯物を取り込みます。パパとママと私と弟の洗濯物を分けてたたみ、それぞれの場所にしまいます。夕食の後は、食卓の上の食器を片付けます。

ママがそう答えても、あるいはお子さんに確認してもそれがホントかどうかチェックのしようがありません。

そこで、お子さんに「パジャマをどうたたむのか身振り手振りで説明してください」という質問が出たのかもしれません。本当に洗濯物をたためるのかどうかを確認するというのが目的かもしれませんが、子どもの「伝える技術」を知りたかったのかもしれません。言葉で説明してもわかりにくい、あるいは説明しきれないときはどうするか。絵を描くか、身振り手振りしかありません。

言葉を使わずに、身振り手振りで説明する。これも「伝える技術」の1つです。遊び感覚で教えてあげておいてください。そのときに、身振り手振りに言葉を添えてもいいとおもいます。最初は、単語を並べただけのような説明でも、そのうち、文章言葉になってきます。語彙が増えていることがあきらかにわかります。

「半分に折って、また、半分に折って、もう1回、半分に折って・・」

「タオルの端と2つ折りにした部分を摘んで、軽くパンパンと叩いて誇りやゴミを払います。もう1度、二つ折りにしてタオルをしまう場所に入れます」

如何でしょうか。自分の言いたいことを言葉ではなく、身振り手振りで相手に伝える。お子さんの試して見てください。

 

 

 



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