わが子の長所というテーマで「書く」あるいは「答える」というばあい、志望校の教育方針に合わせた長所を書く必要があるかというお問い合わせですが、程度問題です。たとえば、こう書いた(答えた)としましょう。
人に優しく、思いやりがあり、特に、小さな子や動植物、虫などのめんどうをよくみる子どもです。お友達が落し物をしたら、すぐに気付き、拾って渡してあげたり、幼稚園に入りたての年少さんで、先生の指示通りの場所へ行けない子の手をとり、連れて行ってあげたりしております。
エレベーターから降りる時は、必ず「開く」のボタンを押しながら、中にいる人に「お先にどうぞ」と声をかけ、先に降りてもらってから、自分が最後に降りるというように、相手のことを考えながら行動をします。
如何でしょうか。上の文案のように、「志望校の教育方針に合わせた長所」をいくら並べ立てても、面接官は、そんなにいい子はいないと冷ややかに読み流すかもしれません。面接であれば聞き流します。
「長所」を聞かれたら、5歳6歳の子どもらしい長所を答えるようにしてください。食べ物に好き嫌いはないとか、母親がつくった食事はぜんぶ食べます、幼稚園(保育園)は1日も休んだことがないほど健康です、初対面のお友達とはすぐに仲良しになります、かけっこが早いです、いつもにこにこ笑っています・・など、志望校の教育方針に合わせなくても、お子さんの長所はたくさんあるのではないでしょうか。面接官が知りたいのはお子さんのありのままの姿です。
「受験のための長所」ではなく、お子さんのふだんの様子から、この子の良さはこういうところにあるとお書きください。1つではなく、たくさんリストアップしてください。20も30も書き出してください。そうか、私たちはこういう考え方でわが子を育ててきたのかがおわかりになると思います。そうすると、志望校はどこがいいかも見えてくるとおもいます。
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