2日後に願書を提出しなければならないという場合は、「代筆」に近い状態になります。皆さんが書いた文案に私が大幅に手を加えて、みなさんはそれを願書に書き写すだけとなります。これが一番簡単です。みなさんにも私にも・・。
でも、書くという作業は、考えを整理するだけでなく、考えてもいなかったことを「引き出す」という効用もあります。
たとえば、お子さんの長所は何か・・という場合、いちいち書き出さなくても簡単に書けると思ってしまうのですが、実際に書き出してみると、書き切れないほどたくさんあるとおもっていたわが子の長所が3〜4つしか書けなかったということもあります。長所がないのではなく、具体的に思い浮かばないのです。
「書く」ことによって、そういえば・・と芋ずる式にわが子の長所が書き出せるようになった。これが「書く」ことの効用の1つです。
意外と盲点になっているのが、受験する場合としない場合の「わが子の長所」が違ってくることです。受験校が求める子供像に合うように書くと、わが子の本当の良さが隠れてしまいます。皮肉なもので、面接官が知りたいのは、この「隠れた長所」なのです。
これを引き出していただきたいために「書く」という作業をみなさんにお願いしています。
|